写真は筆者の鍼灸のテキストです。
今回のブログを見ることで東洋医学の考え方である身土不二について知ることができます。
身土不二とは?
身土不二とは、肉体と土地は別々のように思われますが、一体のもので二つと分けることができないという意味です。
これは、その土地にその季節にできるものを食べて身体を作る。
土によって肉体(人間や動物など)が生かされてるということです。
自分の住んでいる地域で取れる物を季節ごとに一物全体をたべる、ということが原則です。
一物全体とは食材を丸ごと使用するという意味で
- 穀物を精米しない
- 野菜の皮をむかない
- 根菜の葉を食べる
- 小魚を丸ごと食べる
上記のようなことを指します。
一物全体とは
一物全体は陰陽のバランスが取れているのです(例えば葉は陰で根は陽)。
一物全体として摂れる物は小さいものなので、多くの生命を一度に摂ることができます。
特に主食の穀物を摂ることで多くの生命を摂取できます。
副食も全体を食べられる小さいものほど良いです。
食べ物の作用について
人間は哺乳類で、その季節にできる物を摂ることが、一定の体温を保つことになるのです。
夏は気温が高くカロリーはあまり必要ありません。
冬は寒く体温を保つためにはカロリーが必要です。
自然界では、夏は主として身体を冷やすような食べ物が多く採れ、冬は身体を温めるようね食べ物が多く採れます。
あまり難しく考えずに、旬の物を摂ることを心がけると良いでしょう。
食べ物の春夏秋冬
ハウス園芸が多くなって、季節感がわかりにくくなっているので、食べ物の旬っていうのはしっかり把握してて下さい。
春
春は、芽立ちの物が多く、灰汁(あく)の強い物が多くなります。灰汁には解毒作用がありますが、食べ過ぎる害なねなるので注意しましょう。
夏
夏は、ウリ類が多く採れる時期です。
ウリ類は利尿作用があり、身体を冷やしてくれるので良いのですが、食べ過ぎると冷え症になるので注意しましょう。
秋
秋は、種子類が多く採れる時期です。
人間にとって種子は大変良いものです。
特に五穀を中心に摂って下さい。
また果物が多く採れますが、食べ過ぎは冷え症になりますので、注意しましょう。
冬
冬は、根菜類がよく採れる時期です。
根菜類は身体を温めてくれるので大変良いものです。
ただし、サツマイモ、ジャガイモ、里芋は季節的には夏や秋の物ですので間違えないようにしましょう。
まとめ
自分が住んでいる土地で採れる物を食べるということは身土不二をしっかりとらえているということになります。
最近は輸入食品が非常に多くなっていますが、輸入食品は身土不二の条件に当てはまらないので、できるだけ避けましょう。
食べ物の陰陽についてはこちらのブログでも解説してるので、良かったらご覧下さい。
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